丸田鉱山跡
前回、宝珠鉱山には辿り着けなかったので、今回はより標高の低い所へ行く事にしました。
昭和42年発行の全国鉱山要覧によると五泉市にはかつて、オイルサンドを採掘していた丸田鉱山というのがあったようです。
という訳で、探してみました。航空写真から凡その場所を妄想しておりましたが、以前に第二村人さんからの聞き取りで
当初、妄想した通りの場所で良かったようでした、意外な事に坑口もあるそうです。
全国鉱山要覧には凡そ下記のような記載があります。
丸田鉱山
鉱種:オイルサンド
鉱業権者名:オイルサンド舗装
住所:新潟市学校町3 以下略
社長:谷井正之輔さん
鉱山長:小野沢末吉さん
従業員数:7人 主要設備:索道 粗鉱生産量:300トン/月
なんの脈絡もなく突然生まれたわけじゃないようで、大日本帝国油田地質及地形図. 第四区説明書によると
明治時代には油砂露頭が知られており明治18年頃から手掘井戸がその後明治30年代には北辰石油が上総掘りや
機械掘りをしていたようですが、産出量が少なく短期間で終わったようです。但し、大正から昭和の資料を見ていないから
その後は不明です。
昭和37年:1962年5月の航空写真からでは露天掘りも行われていたようにも見えますが。新潟の冬は寒く、
近くの屋外には長老が歩いていないのでお話を聞く事が出来ませんでしたが。
あんな所に坑口? ただのトンネル?
緩やかに右へ曲がっています
怪しげな壁面 埋もれかけています
中を覗き込むと 下の方は坑口の気配
なにやら原油の気配・・・
近寄っても触らないように
その近くに坑口がありました
これが油砂・オイルサンドですね
坑内・左下の黒いのは 水面に浮いた原油です
坑内の壁面・触ると大変!
風景でもどうぞ