持倉鉱山精錬所跡 第三章 |
我々は目前の建築物の魅力に惹き付けられるかのように中に入っていった 私は磨り減った煉瓦を見てこの建物の歴史を感じていた…… この建物の魅力にとりつかれたあの時の大人達も同じ思いだったのであろうか…… | |
入口より内部へと入る 窓が大きく、既に屋根も無くなっているため、 建物の中に入っていくような感じではなく まるでモニュメントの中を見学するような気分である | |
精錬所内部、入口から入ってすぐの広い空間 左手に見えるのが我々が入ってきた入り口である 仮に『ホール』と呼ぶことにしよう 保存状態はかなり良く50年もの間、 人の手が入っていないとは思えないほどである 石畳もしっかりと残っており、驚くほどしっかりとしている だが、この写真の後方は川が迫っていて壁も崩れている いずれ適切な処置を施さねば崩壊することは避けられまい |
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上記『ホール』内を見て回る 写真では大きさが伝わりにくいので 我々が入っている写真を入れてみた この建物の大体の大きさが分るであろうか? 建物としてはそんなに大きなものではないだろう しかし、このような森の中にあることや時代を考えると その威容に圧倒されることを禁じえない | |
入り口側から見て左側にある『奥の間』 『ホール』には無かった草木がここではかなり育っている 生い茂る草に既に床は見えない 枯草がまるで絨毯の様に敷き詰められている 煉瓦の隙間からも木々が生えてきており 幼少のころ見た『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせる |
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入り口側から見て右側にある部屋 『ホール』、『奥の間』とは異なり、 中に小部屋のようなものがあったようである まるで庭園のように木々が生い茂っており、 中に入る事が出来そうにもない 中を調べるには草が枯れた後に来なければなるまい 雪の積もらぬ時期……晩秋か初春でなければ無理だろう ここを仮に『庭園の間』と呼ぶことにする |
第四章 |