| 鉱山 |
位 置 |
交 通 |
地 質 お よ び 鉱 床 |
鉱 石 |
現 況 そ の 他 (沿 革)
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| 旗掲 |
蝉部落の南西方1km、広谷川北岸西川村と東川村に跨る西川鉱山より4.5km。 |
広谷川に沿う道路までは広谷鉱山への沿道のため、自動車も通り至便であるが山元迄は橋梁なく搬出路なく不便。 |
第三紀層の緑色凝灰岩・変質粘土・凝灰質頁岩および泥岩からなり、鉱床は黒鉱式浅熱水性鉱脈と考えられるが詳細は不明、北海道国富鉱山と類似のものと考えられる。 |
酸化マンガン鉱少量の薔薇輝石・菱マンガン鉱を伴う。 |
現在休山、津川の人渡辺徳太郎氏が発見、大正中期採掘した由であるが、今は坑口も埋没、詳細は知り得ず。約40〜50%のマンガン鉱を採掘した由である。 |
| 美門 |
広谷川に沿う西川村蝉部落南東方2km 蕎麦谷上流側にあり、標高400mの位置にある。 |
山元から鉱石輸送は蕎麦谷を経て楢山に出すが山岳重畳し不便である。索道を用いればこの限りでない。 |
第三紀層の緑色凝灰岩・泥岩互層からなり、鉱床は緑色凝灰岩中に限られる浅熱水性鉱床で2本の平行脈が認められる。この脈は母岩のstrike と一致する strike を持つ。Strike N40°W、Dip NE10°〜5°。 |
旗掲鉱山と同様。 |
現在休山、約20年前新潟市の某が発見、蝉部落渡辺千春氏宅に事務所を設け相当量採掘したといわれる。 |
| 蕎麦谷 |
室谷川流域楢山より南東方に分岐する蕎麦谷の上流美門鉱山北西方1km。 |
蕎麦谷中流と雖も谷深く急崖多く未開発地で、道路・橋梁なく位置交通に恵まれず。 |
石英粗面岩および凝灰岩からなる。石英粗面岩は鉱床の母岩をなす。鉱床は浅熱水性裂罅充填鉱脈でN30°W strike の2條からなる。露頭でのヒ幅20cm程度。 |
黄銅鉱。黄鉄鉱、少量の閃亜鉛鉱および方解石脈を伴う。 |
現在休山、昭和18年津川の人佐伯治作氏が試掘を行ってみたが、種々の条件に恵まれず1年を経ずして中止した。 |
| 蕎麦谷 |
東蒲原郡上川村(旧西川村)楢山(御神楽岳) |
磐越西線津川駅南方楢山まで16km、さらに蕎麦谷の中流約4km交通不便 |
第三紀凝灰岩、石英粗面岩からなる。石英粗面岩中の鉱脈2条、走向N30°W、幅20m |
黄銅鉱・黄鉄鉱・閃亜鉛鉱方解石・石英 |
休山中 1934年稼行 1944年採鉱中佐伯利作 |
| 蕎麦谷 |
上川村楢山 |
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津川層の緑色凝灰岩および流紋岩溶岩とこれに貫入する流紋岩が見られる。鉱床は流紋岩を母岩とする浅熱水性裂罅充填鉱床で2条あり、走向N30°Wを示す |
黄銅鉱・黄鉄鉱・閃亜鉛鉱・石英 |
昭和9年稼行 昭和19年一時試掘 |
| 神光 |
東蒲原郡西川村と揚川村に跨り鍋倉山に連なる大峰山の南方1km、標高600mに位置するもので、西川鉱山西西北方3km。 |
山岳重畳ではあるが南東部楢山まで昔より馬車道あり、楢山から津川まで(14km)は自動車便あり。 |
古生層の粘板岩。砂岩および石灰岩の互層とこれを貫く花崗岩よりなり、その南部には第三紀層がこれらを覆っている。鉱床は花崗岩に近い石灰岩中の接触鉱床で一部脈状をなすが、多くは断続するレンズ鉱床からなる。 |
黄銅鉱・方鉛鉱・閃亜鉛鉱・黄鉄鉱・磁鉄鉱・白鉄鉱。 |
現在、昔時採掘せる「ズリ」中の銅鉱を出稼中、明治初期以前から鉛・亜鉛時には銅鉱山として採掘、試掘されたが、品位量の問題から大きくならずして今日に至っている。 |
| 鍵取 |
鍋倉山の南麓標高約600mに位し急崖な谷川の側面、西川鉱山北東方5km。 |
津川駅より鍵取まで自動車便、しかし鍵取より山元まで道路悪く不便。 |
古生層およびこれを貫く花崗岩からなる。鉱床は花崗岩中に発達するMoー石英脈で巾約1m。 |
輝水鉛鉱。 |
現在休山、昭和10年鍵取の人渡辺止蔵氏発見一時本格的試掘に当たったが年を経ずして休止せり。 |
| 大方 |
西川村室谷部落北部500m、標高300mの位置にある。 |
室谷街道より西部に100m程入混だ所で至便な所である。 |
古生層の粘板岩砂岩および石灰岩が花崗岩類に貫かれる一般走向N20〜30°W、傾斜60°NE。鉱床はこの層面に発達し、花崗岩との接触部と胚胎する接触鉱床である。 |
閃亜鉛鉱・方鉛鉱・黄銅鉱・黄鉄鉱・磁鉄鉱。 |
不詳。 |
| 大久蔵 |
東蒲原郡上川村(旧西川村)神谷、室谷(只見) |
磐越西線津川駅から室谷まで22km、さらに南方9km、大久蔵沢上流1km |
第三紀の凝灰岩中の鉱脈 |
黄鉄鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱・石英 |
1944年粗鉱40t 日本鉱業 |
| 大久蔵 |
上川村神谷・室谷 |
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津川層中部層の層状凝灰岩の鉱脈鉱床 |
黄鉄鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱 |
昭和19年粗鉱40t 日本鉱業 |
| 金ヶ谷 |
中蒲原郡村松町(旧川内村)小面谷(御神楽岳) |
蒲原鉄道村松駅から暮坪までバス田川内までトラックさらに林道日本平山の南西約1.5km山頂部 |
古生代の粘板岩・砂岩・チャート・石灰岩(走向N40〜70°E、傾斜40〜70°SE)と花崗岩からなる。石灰岩およびその附近の交代鉱床、一般走向N-S〜N40°E、傾斜40〜90°幅最大3.5m 延長不明 |
鉄閃亜鉛鉱・黄銅鉱・方鉛鉱赤鉄鉱、方解石・灰鉄輝石・緑泥石 |
休山中 徳川末期銀銅採掘 昭和9〜10年 銅鉛採掘 中村才次郎 |
| 金ヶ谷 |
村松町小面谷飛石 |
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古生層(粘板岩・砂岩・チャート・石灰岩)と花崗岩からなる。石灰岩およびその付近の交代鉱床、一般走向N-S〜40°E、傾斜40〜90°、巾最大3.5m、延長不明 |
閃亜鉛鉱・黄銅鉱・方鉛鉱・赤鉄鉱 |
※昭和9〜10年 亜鉛鉱40t 堰弥惣吉〜堰弥太郎 |