絵と文・金丸小学校3、4年生(平成7年度)
表紙
今、金丸では、ほとんどの家で田を持っていて、自分の家 で米を作っています。 けれど、この田は、らくにできた田ではありません。 あせ水をながして、できた田です。 この田の歴史を紙しばいにしたのできいてください。
1
昔、金丸には、田んぼを持っていない人たちがいました。 その人たちは、田んぼがないので、炭やきをしてくらして いました。 「ああ、おらたちも田んぼがほしいなあ。」 「そして、米がいっぱい食べたいなあ。」と思っていました。
2
お米は買って食べていました。 「つかれたなあ。」 「また、お金がへっちゃったー。」
3
自分の田んぼをもっといっぱいほしい、楽がしたいとねが っていました。 金丸の人たちは、「どうやったら、楽ができるかなあ。」 「どうやれば田んぼをふやせるかなあ。」と考えました。 でも、いい考えが出ませんでした。
4
昭和34年、八ツ口の下流にダムができました。それで、 金丸の田んぼが水ぼつしてしまったのです。 「苦労したのにね。」「いい田んぼだったのにね。」 金丸の人たちはこう言いました。
5
そのとうじ、県庁につとめていた金丸出身の新野忠夫さん が、国のせいどをみんなにしょうかいしました。 それは、かかるお金の80パーセントを国県が出し、残り 20パーセントを自分たちが出すというせいどです。
紙芝居「金丸開田の歴史」物語 パート2(No.6〜11)へつづく |